日本将棋連盟モバイルで中継されていた、▲佐藤康光九段-△石井健太郎四段戦の終盤。この対局は某掲示板で好局として紹介されており、私も同意する。こういうのはソフトが苦手なところが現れるかとAperyに検討してもらったら、まさにその通りだったのでブログで紹介する。
下図は86手目△4九角と打ったところまで。
はじめの内は▲3三歩で先手+300程度と言っている。
10分ほどで、▲9六角という手(本譜とほぼ同じ意味と思われる)を候補に含めるようになり、本譜と同じ筋を最善とするのは22分以上経ってから。手数としては20/36手、14億局面以上読んでからだ。(▲6三角は15分ほどで、発見。読み筋では△4一金が最善とされるので本譜の筋をどこで見つけるかは不明)
その局面まで進めてみると、1秒以内に劣勢を把握。1分経たずして大きなマイナスで、敗勢であると判断する。
というわけで、終盤はかなり時間を使って読ませないと駄目だということが分かる。二つの図の間は7手。9手必至。一桁手数でも捨駒連発ではソフトはなかなか見抜けない。これで後手玉の詰みがまた数十手とかあったら、1時間読んでも見つけられないことも十分にあり得るはず。
終盤はかなりソフトの評価はかなり時間を割いていかないとあてにならないということが言える。たしかにソフトの第一感である▲3三歩も悪い手ではないし、私のような低段アマ(とはいえ五段免状資格はあるので低段ではないか)よりは圧倒的に強いし、ミスがない。このミスの小ささがソフト終盤の強さである。
だからこそ一瞬評価が下がったからといって見ている方としてはよりよい手である可能性を捨ててはいけない。プロの将棋を観戦する際のツールとしては、そういうところを踏まえて見てほしいと思う。
そんなことを叡王戦みながら思った次第。
下図は86手目△4九角と打ったところまで。
はじめの内は▲3三歩で先手+300程度と言っている。
10分ほどで、▲9六角という手(本譜とほぼ同じ意味と思われる)を候補に含めるようになり、本譜と同じ筋を最善とするのは22分以上経ってから。手数としては20/36手、14億局面以上読んでからだ。(▲6三角は15分ほどで、発見。読み筋では△4一金が最善とされるので本譜の筋をどこで見つけるかは不明)
その局面まで進めてみると、1秒以内に劣勢を把握。1分経たずして大きなマイナスで、敗勢であると判断する。
というわけで、終盤はかなり時間を使って読ませないと駄目だということが分かる。二つの図の間は7手。9手必至。一桁手数でも捨駒連発ではソフトはなかなか見抜けない。これで後手玉の詰みがまた数十手とかあったら、1時間読んでも見つけられないことも十分にあり得るはず。
終盤はかなりソフトの評価はかなり時間を割いていかないとあてにならないということが言える。たしかにソフトの第一感である▲3三歩も悪い手ではないし、私のような低段アマ(とはいえ五段免状資格はあるので低段ではないか)よりは圧倒的に強いし、ミスがない。このミスの小ささがソフト終盤の強さである。
だからこそ一瞬評価が下がったからといって見ている方としてはよりよい手である可能性を捨ててはいけない。プロの将棋を観戦する際のツールとしては、そういうところを踏まえて見てほしいと思う。
そんなことを叡王戦みながら思った次第。